「アンタがいなければッあたしが!!!」
そう言ってなり振り構わず右手を上空にあげ平手の助走をつける目の前の先輩
叩かれるっ・・・ー
「・・・ッ」
反射的に目を瞑ったものの予測していた痛みが一向に来ず、恐る恐る目を開くと
目の前には先輩の手首をガッチリ掴む男の子の背中
「・・・ぇ・・」
「流石に殴っちゃマズイと思いますよ?せんぱいっ」
・・・助けて、くれたの・・・?
「はぁ?アンタには関係ないでしょ?!」
「いえいえ、そこに先生居ましたし、先輩達を思って言ってるんです!」
「・・・チッ。言っとくけどそっちが悪いんだからッ!」
そう言いながら、私を睨んでその場立ち去る先輩達
「・・・ッ」
叩かれるかと思った・・・
「お前、大丈夫か?」
振り向く彼はとても格好良くって思わず魅入ってしまう
「おい、聞いてるか?どっか痛むのか??」
「あ、いえ。大丈夫です・・・。」

