「せーんぱいっ♪こんなところで何してるんすか?」





「は?誰アンタ」





体育館裏で普段なら人なんて通らないハズなのに男の子が一人何故か私たちの前に顔出した






「そんなことより〝庄司先輩″向こうで女の子ナンパしてましたけどいいんすか?」






「はぁ?そんなの、信じると思ってんの?」






「まあ、信じなくても別に俺は困りませんけど」






飄々と応える彼に先輩達は顔を見合わせて






「アンタ、コレで終わりだと思うなよ」






と、私に言い捨ててこの場を去って行った







「・・・ッ」






怖かったぁ・・・






思わず足に力が入らなくなってしまいその場にペタりと座り込む





「西園寺、大丈夫か?」






「う、うん・・・ありがとう、柊くん。」






彼は柊和人くん。




2-C組で私と同じクラスの人。






数えられる位しか話したことはないけれど、とてもカッコイイ男の子






「たまたま通りかかったら声聞こえたからびびったわ!」





「そ、そうだよねっびっくりするよね・・・」