確信をついた瞬間あの光景がフラッシュバックして瞳に涙が溜まる
やばっ・・・
後輩の前で泣くとかそんな事したくないっ
「さっき、河口に言われて・・・先輩が心配で探してたんです」
何十センチもあった距離が、わずか数センチまで近寄る葵くん
「宮本先輩が言ってた〝泣き顔″ってこのことが原因なんですよね?」
「葵くん・・・」
「俺なら絶対、先輩を泣かせたりなんかしません」
「た、例えば葵くんが勝ったらの話だよね・・・?
神田くんはバスケすっごく上手って聞いてるよ・・・?」
「そりゃまあ、エースですからねぇ」
「それなのに・・・?」
「はい。それでもそんな生涯越えられないなら結愛先輩を想ってる資格ないと思いますから。丁度良いです。」
「なんで・・・?」
なんでなんで??
何でみんなしてそこまでするのッ・・・?
「どうしてそこまで・・・あたしなんか・・・」
「結愛先輩は素敵ですよ?」
そんなことないっ
「そんなことあり得ないのにっ・・・」

