「結愛・・・?」
いつもの
神田くんとは違う匂い・・・
違う雰囲気・・・
ケド、落ち着く・・・
手に取るようにわかる程、私の心が落ち着いていく
思わず、流輝に抱きつく手に更に力が入る
「結愛・・・お前・・・」
「ネック・・レスが・・・」
泣いてる私は震える声を振り絞って思いをぶつける
「ネックレス・・・神田に貰ったって言ってたやつか?」
「なくなっちゃった・・・」
小さく頷いて、一言つぶやく
言葉にすると現実味が出てきて、更に涙がこぼれ落ちる
そんな私の話をただ黙って聞いてくれて
そんな私をただ黙って抱き締め続けてくれる流輝
「わ、かんないの・・・携帯の上に置いてて、体育終わったら無く、なってて・・・」
「うん・・・」
「一杯っいっぱい探して、なくってッ」
「うん・・・」
「こんな時間になっちゃったから・・・教室に鞄、取りに行ったら・・・」
「うん・・・」

