「龍ヶ崎ってさー、あの先輩好きなんだよね?」




「はぁ?」




席に座り早々、唐突的な質問を投げ掛ける隣の席の女子。河口 英理【かわぐち えり】





「好きなんでしょー?なら、早くあの人を神田先輩から離してよ」





机に頬杖をついて淡々と語る河口




「はぁ?まじでイキナリ何?」





「英理、神田先輩狙ってるの。邪魔なのよあの星野結愛って先輩。」




「あっそ」




結愛先輩を呼び捨てにする辺りがすげームカつくんだけど、コイツ





「だからさぁ龍ヶ崎くん、あの人好きなんだよね?」




「だったら何?」




「英理達の目的はいい感じに合致してると思うんだけど♪」





力を合わせてとでも言う気か?




冗談じゃない





「勝手にすれば?俺は俺で手に入れてみせる」





「あっそ。今時熱血は流行らないと思うけど」





「性格ブスも中々だとおもうけど」





「なによ!」





「・・・別に」





河口は確か、バスケ部のマネージャーだった気がする




エースに惚れちゃったってわけか




神田先輩を狙うなんて好きにすればって感じだけど



結愛先輩を傷つけるような事したらぜってぇ許さね