私が流輝と一緒にいることで神田くんのことについて騒げなくなると思っての配慮だとおもう
私は・・・流輝を突き放すことが出来なくて
その条件を飲み込んだ
今でもそれが正しかったかどうかなんて
バカな私にはわからない
「結愛、あんた神田とグループ組みたいなら早く行かないと取られちゃうんじゃない?他の女子に」
ニヒヒッと笑う仁美の言うことは正論だっ!
あの神田くんだもん今頃2-C組は大変なことになってるかも!!
「大変だっ!!行ってきますっ!!」
バビューンッと音が出るほどマッハで隣のクラスへと行く
教室はやっぱりすんごい嵐になっていて焦りを感じた
「かーんだくーーん!!!」
と入り口から声を絞って叫ぶ私にハッと気付いてくれた神田くんは
〝ごめん、ちょっと″と
その盛大なる嵐の中からなんとか抜け出してきてくれた
「何なの、このマジでうざいルール」
揉みくちゃにされていた神田くんはヨレた制服を立て直しながら〝あー疲れた″とも言っている