「し、ししししかも〝結愛″ってッ///
名前っ///」
神田くんにはいつも、〝お前″とか
〝アンタ″とかで
苗字ですら呼ばれたことなかったから
「一度も呼ばれたことなかったから・・・私の名前知らないのかなとかも思ってたっ」
「〝星野 結愛″ 」
「ーッ///」
慣れない声の響きにドキドキする
「お前が〝覚えろ″って命令してきたんだろ?」
不敵な笑みで言う神田くん
あの日から
あの始業式の時から
覚えててくれたんだっ
「どうしよう・・・嬉しすぎてッ
ドキドキし過ぎてッ
やっぱ心臓持たないよぉ//」
「そーゆーの聞くとちょっと意地悪したくなるよね」
「か、神田くんはクールキャラのハズでしょぉ」
こ、これ以上は無理ですよぉッ
「じゃークールキャラ卒業しようかなー」
「卒業って!そんな簡単にっ」
「うん、そうだな。無理だな」
ず、随分アッサリと・・・

