あ、そうだっ!!
「私!今日神田くんと食べてくる!」
「神田と約束してたのー?」
「まだっ!」
即答する私に呆れ顔の仁美と苦笑いの流輝
「だから柊くん達と食べに行っちゃう前に急がなきゃっ!」
〝じゃあっ!″と2人に手を振りお弁当箱を両手で抱えて隣のクラスへ向かう
【hitomi side】
「あんたさー、結愛に告白とかしないの?」
結愛がいなくなった後の教室で流輝に問い掛けると、グホッと噎せる
あー・・・ご飯食べ始める前に言って良かった
「何言い出すんだよ仁美!」
「何もせずにいたらあの子が他と付き合い始めて。
そんなの、後悔してるんじゃないの?」
結愛には悪いけど、想いを伝えることで楽になる気持ちもある。
流輝は少しでも感情を吐き出さなければなんだか、押し潰されてしまいそうな気がした
その後の関係はあたしが間を保てば大丈夫なハズ。だって、結愛だもん
「してないって言ったら嘘になるな」
そう言って無理に笑う。作り笑顔。そんなの見え見えなのよ、バカ流輝
「でもさ、俺がアイツと知り合った時にはもう既に神田の存在が居たんだぜ?
初っ端、ブレーキかけれる時に掛けなかった俺の自業自得。だろ?」

