恭子先輩が去った後、その場に立ち尽くす流輝
所謂、思考停止状態ってやつなのかなっ
なんて思っているとやっと流輝が振り向いたんだけど、なんだか、今にも泣きそうだ
「結愛頼むっ!!!一緒に帰って!」
「はえぇぇぇ?!!!」
パンっと私の前で手を合わせる流輝
顔がガチだ・・・
「結愛が一緒じゃないと、恭子先輩と2人で帰らなければならない自体に・・・」
〝頼む!友助けだとおもってっ!!″っと本気で本気のお願いをしてくる流輝
こんなに必死な流輝。
なんか、初めて見たかも・・・
理由が理由ではあるけど・・・
「分かりましたよっ」
「マジで?!」
「うん、友助けなんでしょ?」
「サンキュー結愛!!」
うっわぁ・・・
流輝がここまで満面の笑みって・・・
これも初めてカモ・・・
流輝と知り合って約一年
よくよく考えたらあたし、流輝の事全然知らないのかも・・・
「はい無事解決〜お昼にしよー!」
いつの間にお昼休みのチャイムが鳴ったのだろうか
教室は既にあちらこちらでお弁当を広げてランチタイムに入ってる人で溢れていた

