※クールな彼の笑顔にご注意下さい




普段は授業中の時間で、教室を出歩いたりなんて出来ないけど、こーいう日は自由奔放で他のクラスに訪ねやすいよね




行きたくねぇェェと席から離れるのを戸惑う流輝



そんな流輝に〝りゅーきりゅーきっ″って何度も呼びまくる恭子先輩。



そりゃもぉ、騒がしいくらいにっ



もちろんクラス内は騒ぎの荒らしだ




「早く行きなさいよ、そしてあの入り口でピンク全開な人を止めてきなさい」



「・・・ッわぁったよ」



やる気なさげ、脱力感溢れる雰囲気で席を離れて恭子先輩の元へ



「りゅーきぃー!!今日部活無くなったの聞いたっ??」




「それはさっき神田に聞きました」




二人の声は大きくって席にいる私と仁美にも普通に会話が聞き取れた




「そう!それでね、私がいつも帰ってる友達に、今日帰れないって言われてね?」




「はぁ・・・」




「だから、今日一緒に帰ろっ♡」




「はぁ?」




「だって、まだ不審者捕まってないしなんだか怖いじゃないっ?」




「いや、でも俺ッ」




「じゃあ、放課後昇降口で待ってるねっ♡」




〝ばいばーい″っと言うだけ言ってにこやかに去って行く先輩