そんな時、微かに足音がして
「あ、流輝遅かったねっ」
と声を掛けながら窓辺のキャンプファイヤーからドアへと視線を移した
「・・・・・・ッ」
途端、目を疑った
「宮本じゃねーけど・・・」
「な、なななな神田くん?!!」
いつも通りの制服に身を包んだ、いつも通りの神田くんが教室の入口付近に立っていた
な、なな、な、な!!
なんで神田くんがッ?!
「何してんの?こんな所で」
何食わぬ顔で教室に入ってきて、何食わぬ顔で私の前に立つ
久しぶりに目の前にする神田くん
やっぱり、ズバ抜けてカッコイイ
それだけでもうあたしのハートは飛び出し寸前だ
「片付けしなきゃいけなくって。それで、流輝待ってて・・・」
「ふーん」
〝ふーん″って・・・!!
興味な下げやないか!!
なんで聞いたんや!!
「か、神田くんこそ、なんでここに・・・?」
「別に」

