「次の方どうぞー☆」
「あの・・・」
「はい?」
茶色かかった髪色で全体的にフワフワした可愛らしい印象の女性の方に声をかけられた
こ、今度はなんだっ?!
「流輝くんをお願いしたいんですけど」
「流輝ですか?!」
とりあえず、言われるがまま、お化け屋敷の内にひょっこり顔を入れる
「流輝」
「うおぉっ!び、びっくりしたあー」
「ふふふ、驚きすぎっ
あ、流輝に尋ね人」
「は?」
そう言って流輝がひょっこり廊下へ出る
「あ♡りゅうきくぅぅーん!!!」
「うげッ?!恭子先輩?!!」
〝恭子先輩″と呼ばれる彼女は可憐なステップで流輝目掛けて一目散
そんな恭子先輩から逃げるようにして廊下を走り飛び出す流輝
私は・・・
「な、なんだったの・・・?」
と、置いてきぼり
2人は楽しそうに鬼ごっこ
なんだか今日は、イレギュラーな事が多いのね
流石、年に一度の文化祭っ!
皆、楽しそうで何よりだよぉ〜
あ!!
「次の方、どーぞー☆」

