チラッと神田くんに目をやると遠い目をして夜の海を見つめている




「・・・・・ッー」




絵になる格好良さ・・・




伝えるっ



この大好きな気持ちを




もっと、貴方を好きでいたいから




もっと、あなたの笑顔を見ていたいからっ




やるだけやってみせるっ!




あと、決めるのは神田くんだもんっ





「神田くんっ」




海を正面にして立つ神田くんの前に海を背にして立つ私




背の高い神田くんは海からだいぶ目線を落としたところで背の低い私を視界にキャッチ




「何?」





「わたしっ」




大丈夫っ。


いつも言ってること




〝大好き″っていつも神田くんに言ってること




思わずキュッと神田くんのパーカーを握る私が震える声を絞り出す







「私、神田くんの事・・・好きですっ」




い、言ったぁあぁあ!!




なんかもう、ものすんごく緊張するし、わけわかんない感じだけど、言ったよ仁美っ!!、




「神田くんの・・気持ちが知りたいのっ。」





極め付けはいつもと違う、答えを求める攻め方で