「あーうん、お前早かった。気付いたらイビキ掻いてた」



「え!嘘ぉ?!」



神田くんの前で?!!!



「うん、嘘」




「なッ?!///」




普段はクールで笑うことすら珍しいそんな彼の稀に見せる不敵な笑み。




こんなの、好きになるなって方が難しいよ・・・ばか




「なんか、早かったな」





「へ・・?」



「旅行」




「あ、うん!本当にね!楽しい時間はあっという間で困っちゃうよね、。」





「あぁ、ホント。楽しかった」




「?!」




流輝だけにならず、神田くんまでもいつもとちょっと違うっ?!!




基本的私をスルーしまくってる神田くん



学校ではあまり自分の感情を出さない神田くんが




〝楽しかった″?!!!




今日は皆可笑しくなる日なの?!





「神田くん旅行明けからバスケ部の合宿なんだよね・・・?」




「あぁ、それを言ったら宮本もだけどな」




合宿。


神田くんが麗菜さんとにゃんにゃかなってしまうかもしれない二泊三日




それでもし、二人が・・・付き合う・・・ことになってしまっても




後悔しないように、今日。今。



神田くんとの夏旅行を過ごすことになったんだった・・・





いまココで・・・




そう!今がラストチャンスっ