ホテルの部屋に入ると、悠斗はまっすぐベッドのところまで行く。
部屋を見渡す彼の背中を見ながら私はブラウスのボタンをはずしていく。



さっさと済ませてしまいたい。




どうなったっていい。
そう思っているけど、こんな事ダラダラとしたくなんてない。
さっさと終わらせてしまおう。




全部のボタンをはずし終わった時、悠斗がちょうど振り返った。





「結構中・・・って、え?」





するっと床に落ちるブラウス。
露わになる肌。



さっきまで飄々とした表情だった悠斗の表情が消える。
ゆっくりと私の方へと歩みを進める。



そして、そっと私を抱き締めた。





ほら、こいつだってさっきの男と変わらない。
ただ獲物を横取りしたかっただけでしょう?





ギュウッと強く抱きしめられ、そのまま押し倒された。