きっと、君を離さない




俺は、真っ暗な世界にいる。





なにも見えない。
なにも感じない世界。







誰の声も、聞こえない。







大好きな、彼女の声も姿も。






「・・・し!大石ッ!」




身体を強く揺さぶられハッと目を開けた。





「あ・・・俺・・・」

「手を洗いに行ったまま帰ってこないから見に来たら倒れてたんだぞ」

「・・・そ、っか・・・俺・・・」