「私が・・・混乱して一人にしないでって言ったから・・・」
「それも、あると思う」
「わたし・・・わたし・・・」
「ごめん。こんなこと、本当は君に言うべきじゃないんだろうけど・・・」
草太は申し訳なさそうに呟く。
私は、その場を飛び出した。
走って、走って、彼女を探す。
そして、病院を出たすぐの公園で彼女を見つけたんだ。
「あの・・・!」
「・・・ぐすっ」
「あの、私!ごめんなさい!私のせいでっ」
なにを言いたいんだろう。
こんなことをして何が変わるんだろう。
私のせいで。
私は人を不幸にしかしないの。
「話しますから!私から!・・・だから」
バシン!
左頬に、鋭い痛みが走った。


