「ルシファー…様?」
「うん、僕が大悪魔ルシファーだよ」

微笑みながら此方を見詰める男の子
ルシファーって傲慢で我儘で大人の人で、想像と違いすぎるよー!
召喚する前に予め調べたルシファーの性格容姿全然違うし…

未だに微笑みを崩さず此方を見ている男の子
悪魔より、まるで天使に見える

「どうしたんだい?何か考えてるようだけど」

「いえ!何でもアリマセン…」

そうかい?と少し困った顔で聞いてくる
断言しよう、この子は悪魔なんかじゃありません!

こんなにいい子が悪魔なはずない!
悪魔ってゆうのは、残虐で人間の魂を喰らったりする…と手元の書に書いてありました。


「可愛いね」

「えっ」

微笑んだ顔で言われる

自分より年下には興味なかったはずだけど目の前の男の子の一言に物凄くドキッとした

「人間という生き物は脆くて弱くて欲深くて好きじゃないんだけど、君はとても美しい…
気に入った、僕のお嫁さんになってよ」

さっきの可愛い姿から、思いつかない程の毒舌を放つ彼に驚く

「えっと…拒否権は「ないよ」ですよね」