今日、俺 結城 葵(yuuki aoi)は此処、青蘭高校に入学する。

 「おーい!葵、こっちだぞー!」

 そう言ってうるさく俺を呼ぶのは、一応親友の 一条 晴斗(ichizyou haruto)だ。

 葵『おまえ、うるさい。もっと静かに出来ないのか?』
 晴「あー、わりーわりー。ってか、めっちゃ美人の二人組見つけてさ、惚れた(笑」
 葵『惚れたって…お前アホか? そんな美人いるわけねーだろ。頭大丈夫か?』

 ほんと、晴斗の冗談には呆れさせられる。

 晴「お前も見れば分かるって!すぐそこだし、見に行かね?」
 葵『…はぁ。しょうがねぇな、行くか。』
 晴「とか言って、お前も見たいんだろ~?わかってるって。行くぞ!』
 葵『アホ。』
 晴「確か桜の木の下にいたはず…あ、いたいた!」
 葵『あ?どこ?』
 晴「ほら、あそこにいるだろ?何か話してるみたいだな~。」
 
 それらしき人を見つけた俺は息をのんだ。

 葵『っ…///』
 晴「んー?葵、どうした?顔が赤いぞ~?一目惚れか?(笑」
 葵『…かもしれねぇ。』
 晴「は!?葵が素直だ…。ま、まさかびょう『きじゃねぇよ。』あ、おう。」
 葵『晴斗だって、惚れたって言ってただろ。』
 晴「俺は右の子~。明るくて、美人だし…もろタイプ。」
 葵『俺は…』
 晴「んー?なにかね葵くん?言ってみなさい?」
 葵『何でもねぇ。俺、代表挨拶だし、行くわ。』
 晴「は、ちょ、おい!」

 一目惚れ…か。おもしれぇ。あいつのこと、知りたくなってきた。
 でも今は入学式会場に急がねぇと。そして俺は晴斗を置いて会場に向かった。