美麗と話をしながら歩いてたら、いつの間にか1Bの教室に着いていたみたい。

 美「ふぅ、ついたついた!」
 姫『うん、そうだね!』
 美「早く教室入ろ~!」
 姫『え、あ、ちょっと!?』
 
 私、まだ心の準備が出来てなかったのに…。美麗は勢い良くドアを開けた。
 
  「うおおおおー!美女きたあああああっ!!」
  「あの子、美人すぎる…。きゃああああっ!可愛いっ!!」

 う、うるさい。美麗ったら、初日にして大人気!さすが私の美麗だね。
 美麗は椿だと思うの。椿の花言葉は『完全なる美しさ』だから。もちろん、ほかにもたくさんあるけど ね?私、美麗が自慢。大好きなの!

 美「姫花?入ろうよー!」
 姫『うーん…、美人な美麗の後に入るのは気が引けるな~。』
 美「何言ってんのよ!姫花は充分美人だよ。それは、教室に入ればすぐわかるって!」
 姫『うっ…多少強引だけど、入るしかない!』
 美「ほら、おいで!」
 姫『え、ちょ、ひゃあああ!』
  「うおおおおー!美女きたあああああっ!!やばい、俺たちツイてる!」
  「俺、後からきた子のファンになりたい!」
  「次から次に美女が入ってくる…。かーわーいーい!』

 美「ほらね?私の言った通りでしょ?」
 姫『あの…、眼科行った方がいいと思います!』
クラス「無自覚…(ボソッ」
 姫『?』
 美「ってかんじだから、みんな宜しくね…。」

 美麗もみんなもどうしちゃったんだろ?眼科を勧めただけなのにな~。

  「おーい、席つけ~。」
 あ、先生が来たみたい。席は…美麗の隣だ!やったね!

 美「姫花、やったね!」

 姫『うん!』
  「俺がこのクラスの担任だ!宜しくな!」
 名前は…言ってくれないのかな?まあいっか。これからどんな学校生活が待ってるのか、楽しみだ   な~!
  
  「以上!解散!」
 姫『え、早っ!』
 美「終わった終わった!帰ろ~。そうだ!帰り道の喫茶店、寄ってく?」
 姫『あ、寄りたい!』
 美「うん!行こ~!」

 そうして私たちは学校を出た。