そして、入学式が始まった…んだけど。
「えー、私は皆さんに3つ話をします。1つ目はーーーーーー」
美「話長すぎ!もう挨拶終わったんじゃないのー?最悪!」
姫『仕方ないよ。入学式だし、気合いも入るって。でも、ちょーっと長いかな?』
美「ねぇ、あの先生にはもったいないけどさ…。花に例えるなら…」
美・姫「『桜草!』」
姫『ふふっ…『長続きする愛情』。愛ではないけど…』
美「話が長い!」
美・姫「『ふふっ…あはははは(笑」』
「期待しています、以上です。」
私たちが話し込んでいるうちに、もう話は終わっていたみたい。なんだか悪いことしちゃったかな?
「では続いて、新入生代表の挨拶に入ります。新入生代表 結城 葵(yuuki aoi)くん。」
葵「はい。」
美「ねぇ、あの人ちょっとかっこよくない?」
姫『え、どの人?よく見えないよ~』
葵「桜の咲き始めた今日この頃ーーーーーー」
美「まぁ、私のタイプではないかなー。」
姫『美麗…偉そう。』
美「なっ、そういう姫花はどう思うのよ!」
姫『え、何が?』
美「はぁ…。だめだこりゃ。」
姫『?』
葵「以上、新入生代表 結城 葵。」
美「あ、もう!終わっちゃったじゃない!」
姫『ほんとだ。ちょっとうるさくしすぎちゃったね。申し訳ないことしたなー。』
「えー、新入生代表の結城くんと同率で入学した生徒がいるので紹介します。 如月 姫花 さんで す。」
姫『え、私?』
美「ちょっと姫花すごいじゃん!」
姫『え、でも私…』
美「ほら、行ってきな?」
姫『うーん…、そんなすごいことしてないと思うんだけど…。』
とはいえ、行かない訳にもいかず…、しぶしぶ前へ出た。
「では、何か一言お願いします。」
姫『え、聞いてないんですけど…。それに、普通ありえませんよね、こんなの。』
「他の学校ではないかもしれませんが、この学校では普通のことなんですよ。」
姫『そうだったんですね。』
「ですから一言お願いします」
姫『えっと、頑張ります!よろしくお願いします。』
葵「頑張りますって(ククッ」
姫『な、なんですか?』
「ありがとうございました。」
なんだかよくわからないうちに終わったなー。しかも、あの代表の人、笑ってたよね?なんでだろ。
