花言葉から始まる恋


  入学式から早くも1ヶ月がたった。特に問題もなく毎日が順調に進んでいる。
  で、今はホームルーム中だ。

  「ーーーーーーよぉ。それでぇ、1週間後にテストがあるわよぉ~?ちゃんと勉強しとくのよぉ!」

  …は?1週間後にテスト?

 葵『ちっ…。』
 晴「おい、葵~(笑」
  「あらぁ?葵くん、どうしたのぉ?」
 葵『…』
  「びっくりしちゃったのかなぁ?」
 葵『うるせぇ。(ボソッ』
  「はぁい、じゃあ、解散よぉ。葵くん、ちょっと残ってねぇ?」

  は?意味わかんねぇ。

 晴「葵っ…(笑」
 葵『なんだよ。』
 晴「お前、あの先生に気に入られてんのな、笑」
 葵『最悪だけどな。気持ち悪い喋り方してるし。』
 晴「ひゃー、厳しいな~(笑」
 葵『ま、一応残らねぇとな。』
 晴「だな。あ、あと、明日から図書館で勉強な!」
 葵『は?なんでだよ。』
 晴「お前な~、頭良いからって勉強しないなんて言わないよな?」
 葵『いや、言うけど…?』
 晴「うわ、言うのかよ。でも、もしかしたら美女二人組に会えるかもな~。行くよな?」
 葵『ちっ…。行くよ。』
 晴「あら素直。じゃ、明日からだぞ!」
 葵『あぁ。』

  明日から晴斗と二人で勉強か。そう簡単に会えるか?

  「葵くぅん?」
 葵『あ?』
  「先生に向かってそれはダメよぉ?」

  …忘れてた。呼ばれてたんだよな、俺。

  「葵くん、さっき先生に舌打ちしたでしょう?」
 葵『そんなことしましたか?』
  「んもぅ、ちゃぁんとわかってるんだからねぇ?葵くん、先生の気を引きたくてあんなこと       したんでしょ?」
 葵『は?』
  「照れないで?先生、いつでも待ってるから…ね?(上目遣い」
 葵『それだけですか?』
  「うん、そうよ?」
 葵『じゃ、失礼します。』
  「え、ちょっと!?」

  最悪。ほんと気持ち悪い。こんなことさっさと忘れて、明日のことだけ考えるか。