花言葉から始まる恋


  えーっと…。今の状況なんだけどね?

 姫『なんでですか?』
 葵「いや、同じ目的だし、わかんなかったら教えるし。」
 姫『いや、別に大丈夫なんですけど…』
 葵「俺、こう見えて頭良いんだよ。」
 姫『自意識過剰…(ボソッ』
 葵「あ?何?」
 姫『な、なんでもないです!』
 葵「じゃあ一緒に勉強な。」
 姫『へ?いや、でも…』
 葵「お前に拒否権なし。」
 姫『は!?』
 葵「いいな?」
 姫『あー、はいはいわかりましたよーだ!やればいいんでしょやれば!』
 葵「よろしい。」

  なぜかあのこわい人と一緒に勉強することになってしまいました…。早く終わらせよ!

 姫『~♪』
 葵「フッ(笑」
 姫『な、なんですか?』
 葵「いや?どうぞ続けて下さい?」
 姫『?』

  何なんだろうこの人。いきなり笑い出したんですけど!?笑えるところあった?
  …よく見るとこの人、整った顔だな~。ダークブラウンの髪に、人形みたいに整った顔。普通に    アイドルとかにいてもおかしくなさそう。花に例えたら何だろう。

 葵「何?」
 姫『はい?』
 葵「さっきから人の方じろじろ見てさ。何?見惚れた?」
 姫『あぁ。やっぱり自意識過剰…。』
 葵「まあ、俺モテるし。仕方なくね?」
 姫『私は、解析?してたんです!』
 葵「解析?」
 姫『はい、そうです。よく見ると整った顔だな~って思って、花に例えたら何だろうって考えてただけ   です。』
 葵「で?何なわけ?」
 姫『えーっと…。って、何で言わないといけないんですか!?』
 葵「むしろ何でいわないの?」
 姫『とにかく今は勉強です!あなたもやるんですよ!』
 葵「あなたって…。俺は葵!結城 葵だ!」
 姫『はい、結城くん?ですねー。』
 葵「お前な~、同い年だし、敬語やめろ。」
 姫『え、でも…。』
 葵「でもじゃない。」
 姫『うぅ…、わかった。』
 葵「うっし!よろしくな、姫花!」
 姫『なんで名前知ってるの!?』
 葵「普通分かるだろ。入学式、一言言ってたし。俺もいたし。」
 姫『あっ!そういえばいたかも!』
 葵「そういえばって…。」
 姫『まー、なんでもいいや!さ、続き続き!結城くんもやるでしょ?(ニコッ』
 葵「っ…///やるよ。」
 姫『ふふっ(ニコッ』

  意外と良い人なのかもね、結城 葵って。