桜の咲き始めた春。私、如月 姫花(kisaragi himeka)は此処、青蘭高校(seiran)に入学します。
「姫花ー!こっちこっちー!」
そう言って私を呼ぶのは、私の一番の親友、立花 美麗(tachibana mirei)。
美「もう、遅刻だよ姫花ー!」
姫『え、嘘!?…って、美麗が早く来すぎなの!これでも10分前には来たんですけど?』
美「あはは~、ごめんごめん。」
姫『ちょっとー!…まぁ、いっか。』
美「ひめちゃん優しいっ!!女神!」
姫『ちょっと、それは言い過ぎだよー』
美「もー、姫花かわいいっ!」
姫『冗談やめてよ~。ほらほら、早く行かないと遅れちゃうよ!』
美「無自覚…(ボソッ」
姫『ん?何か言った?』
美「ううん、なんでもないの!入学式、かっこいい人いるといいな~♪」
姫『もう、美麗ったら!』
美「あ、姫花?頭に桜の花びらが…」
姫『へ?あ、ほんとだ!これ、ソメイヨシノだよね…。花言葉は『純潔』と…』
美「『優れた美人』でしょ?姫花にぴったりじゃん!」
姫『あー、言おうとしてたのに!それに、ぴったりなんかじゃない!私にはもったいないよ…』
美「ほんと無自覚!あんたね、可愛いんだから自信持ちなって!」
姫『んー、美人な美麗に言われてもお世辞にしか聞こえないんだけど…ありがと(ニコッ』
美「それは反則っ…。もう、可愛いっ!!」
姫『あ、大変!早く行こーよ!』
美「ほんとだ!行こ行こ!」
そうして私たちは会場に向かった。