初恋story 

私がここに来るようになったのには理由がある。

それは、私が七歳の時。
私には三つ下の妹、美海(みう)がいた。
美海は家族みんなから愛されすくすく育っていった。
すごくいい子だった。
そんな美海に悲劇が起こったのは、四歳の誕生日を迎えて間もない頃だった。
家族で海に遊びに行くことになり、お姉ちゃんと私は大興奮していた。
可愛い水着も買ってもらい、さらにテンションの上がった私とお姉ちゃんはふたりで海に駆けていった。
しばらく遊びお腹が空いたので戻ると、お母さんが複雑な表情で私達を見た。
「美空、美虹…美海しらない?」
「んーん、わからないよ。ねぇ美虹?」
お姉ちゃんが私に問う。
「うん」
私達が「わからない」と答えるとお母さんが更に複雑な表情になる。
「なんかあったの?」
私が聞くと、お母さんは頷いた。
「美海が、いないのよ…」
一瞬耳を疑った。