あ、ありえない。 なんで私が凜空の隣にいる人に嫉妬なんか…… 「陽桜!?」 萌花が私の肩をたたく。 ハッ。ぼーっとしてた。 「ご、ごめんなに?」 「なにじゃないから!陽桜知ってたの!?」 「……知らないよ…………」 今にも消えそうな声。 知らないよ。知らない…… 私の気持ちも。 凜空の隣にいる人が誰かも。 私がなんでこんな事思うのかも。 知らない…。