カルネージ!【完】





ていうかなんだよその呪文。初めて聞いたわ。




「……もし次この部屋の半径10メートル以内に近付いたら一生口利かない」


「待って俺の部屋お前の部屋の隣なんだけど!?」


「知るかよ変態」




兄弟仲が良いのか悪いのか。


海斗さんの阿久津への愛は凄まじいけど、それを上回る弟の兄への嫌悪。


でもそういえば阿久津は誰に対してもこんな感じだったかもしれない



ていうか海斗さんは、わざと阿久津に構って欲しくてちょっかいかけてる感じだな。


……暴言ばっか吐かれて嬉しいのかな。……あれ、違う疑惑が浮上しそう。




「もー! 栄美ちゃんに対する態度とは大違いだな!」




ぼーっと考えていれば、急に話題を振られて背筋が伸びた。


……いやいや、大して変わんないと思いますけど!


と反論しようとしたけれど、ちらりと見た阿久津の顔は不機嫌そうだったから、敢えて会話を広げることもないと思い直して黙る。




「……いいからさっさと行けば?」


「はいはい。栄美ちゃんに風邪移す前に早く帰してやれよ?」


「死ね」




もはや会話が成立してない。