「キャサリンとオリバーの不倫は確実だね」
「これ、そんなドロドロした映画なの!?」
「知らないよ。見たことないもん」
平然と言うも、物語は進み金髪美女キャサリンと妻子持ちの紳士オリバーの不倫が発覚し、その妻のエマがキャサリンの髪を引っ掴みシャウト。シャウト。
汚い言葉が連ねられた画面下の字幕に呆気にとられていれば、エマに刺されそうになったキャサリンをオリバーが庇い、場面は病院へと移り変わる。
なんだこの映画……!
思わず魅入ってしまったけれど、最後は何故かエマとキャサリンの間でキャベツをきっかけに友情が生まれ、オリバーは退院するや否や別の美女アリッサと駆け落ちというオチだ。
「これ、2も出てるらしいよ」
スマホ片手に調べたらしい阿久津は、退屈そうに欠伸した。
2って……。そんなに人気なの、こんなのが!?
……でもちょっと気になる。
ごくりと唾を呑み、自分のスマホで検索してみる。花とキミと私って、とんだタイトル詐欺だ。
2では、エマとキャサリンが復讐のためオリバーを追いかけるも、このアリッサというのがかなりの悪女で……。
レンタルビデオ店に置いてあるかな。
――次の休日の予定が決まってしまった。

