高校一年、春。 「はよ!晴斗」 「おう!おはよ!」 後ろから肩を叩かれ振り向く。 そこには、中学から一緒の藤井瑞樹がいた。 「また宜しくな」 「おう」 ここは今日から俺達が通う高校。 偏差値は高すぎず低すぎず。 ただ、あまり古くない校舎で、施設が整ってるからここが良いと思った。 家からもそんなに離れてないし、自転車で通える距離だ。 そして今日は入学式。