自分の事をあたしに話せなかったこと? あたしの手を叩いたこと? 分からない。 君が、分からない。 「客の事叩くとか、俺、店員失格だな」 「晴斗……」 そんな風に笑わないで。 自分を笑う様に笑わないで。 辛そうだよ? 苦しそうだよ? けど、晴斗にそんな顔させたのは、このあたし。 「そろそろ戻ろうぜ。陽が落ちるのは遅いけど、落ち始めるとあっという間だからな」 晴斗はあたしの頭に手を乗せ、ポンポンとした。 「ごめんな」 そのごめんは、いったい……。 分からないよ。