「なぁ幸、ホントに大丈夫か?顔色が悪い気がするけど」 「大丈夫!」 顔を覗き込んでくる晴斗からパッと離れた。 「学校楽しかったけど、ちょっと疲れちゃったのかも!土日挟むし、ゆっくり休むから!バイバイ!」 ちょうど晴斗の家の前まで来たので、私は勢いよくバイバイをして、そこからは早足で歩いた。 零れそうな涙を堪えながら。 胸の痛みを我慢しながら。 晴斗の視線を感じながら。