鞄は指定じゃないから茶色の布製のリュック。 これはお母さんが買ってきてくれたヤツで、お母さんっぽいなと思う。 よいしょとそれを背負う。 その時、インターホンが鳴ったのが聞こえた。 晴斗だ。 私を救ってくれた晴斗。 私の大好きな晴斗。 三年前よりもずっとずっとカッコよくなってて、三年の間で変わったなって思う。 けど、優しい所は変わってなくて、晴斗だ!って感じる。 私は玄関に出た。