「ねぇ晴斗」


「ん?」


幸の温もりが離れる。


俺は何だか心がきゅっと寂しくなる。


「再会して、今日三日目だね」


「そう…だな」


入学式から三日目だ。


俺は頷く。


幸の顔が耳元に近付く。


「私また、出会って三日目で晴斗にもっと恋した。今までよりももっともっと」


「幸…」


「晴斗…好きだよ」


再び俺と向き合った幸は、とても、とても美しかった。


「そんなん、俺もだし」


もう一度、幸を抱き寄せた。