俺は久しぶり…正しくは、一昨日ぶりの幸を見つめた。 目に涙をいっぱい溜めながら唇を噛んで俺を見上げる幸に俺は駆け寄った。 「幸…!」 「や…っ!」 けど、幸は顔を背けて俺を拒否した。 「幸…」 「何で…?」 「え?」 「何でそんなに…私に構うの…?私…手紙出さなくなって…何も言わずに…なのに…何でそんなに心配してくれるの…?」 今にも消えてしまいそうな幸の声がする。