「今日は、金曜日だろ?だから、河野さんは夜、家に帰ってる。ここまで、わかった?」 「うん」 一個一個わかるかどうか、尋ねてくれる。 こんなに優しい翔君、見たことがない。 「そして、扉な。あれは、一成が鍵を職員部屋からとってきたんだよ。その鍵で開けた。そして、職員部屋の鍵は、一成が針金で開けた。わかる?」 「うん」 「酒は、俺が外出の時に知り合いのツテで入手した。外出っていうのは、病院だとかそんなとこな」 「うん」