このときのあたしは、夜に何が行われるのかも知らず、楽しみにしていた。 「じゃあ、愛結ちゃん。夜にね。詳しいことは亜弓さんに聞きなよ」 龍樹君はバタバタと暴れている翔君の首根っこをつかみ、引っ張りながらおだやかに笑った。 そして、そのまま翔君を男子の洗濯室まで引きずって行った。 大っ嫌いな翔君だけど、少し同情したい気分になってしまった。 夜のことなど考えず、ただただ楽しんで午後を過ごした。 夜に何があるかも知らずに―――――