「愛結って呼んでください。わからないことがあれば、なんでも聞いてください」 年上だということを今更思いだし、少しぎこちない話し方になってしまった。 すると、彼は優しく笑った。 「ありがとう、愛結。俺のことは、すきに呼んでくれていいし、敬語使わなくていいよ。よろしく」 「その、本。好きなの?」 真君が読んでいた本は、あたしがこないだ読んでいた本。