1週間前の夏休み



「ミオン~、話があるのよ。ちょっと降りてきて」



私はお母さんにリビングから呼ばれ、急いで部屋から出た。お母さんは待つのが嫌いだから、待たせると話が長くなるんだよね。



「なに?お母さん。話って」


「実はね、お母さん」



なにか深刻な話しなのかな?いつもは明るいお母さんが暗い顔をしている。こんな顔をしている時は私にも関係がある話だ。



「ちょっと~、聞いてるの?」



私が色々と考えている間に話が進んでいたらしい。私は、お母さんが怒り出す前に「ゴメン。聞いてなかった」謝っておくことにした。



「もぅ~、ちゃんと聞いててよね!」


「…はい」