思わず拳を握りしめた。 コイツは…、何考てんのよ! 「バーカ。あるはずないだろ。そんな事より、恭平。夕飯どうするよ?この部屋、まだ何もねえぞ」 「んー、買い出しかな」 買い出しか。確か近くにスーパーがあったはず。 部屋は茗がいるし、勝手にあちこち覗かれる心配はないと思うし…。 「俺、行ってこようか?」 「じゃあ、美夜と理玖は買い出しな」 「俺、買い出しくらい一人で行けるけど?」 「二人の方が荷物も軽いだろ」 「そりゃまあ、そうだけど」