「理玖の考え過ぎじゃねえ??」
ヤバッ。焦り過ぎて声裏返りそう。
気づかれたかと思ったが、そんな事など気にする事なく、理玖は話しを続けた。
「何となくだけど」
「何となくなら、ただの思い違いってこともあるんじゃない?」
「いや、前に、お前が倒れた日あったろ?」
「ああ。そういやあったな」
確か、恭平がパン買って来てくれてたんだっけか。茗が食べちゃったけど。
「あの時も、俺は休ませとけって言ったんだけど……。調子悪いって言ってんのに、部屋行くとか言って聞かなくて……。部屋に行くとかマズイじゃねえか」
コホンッと、咳払いした理玖は、早口になった。

