だけど、さすがにこんな雰囲気の中じゃ、先生に話しかけずらいな。 教師のくせに、イチャイチャするなら家でやってよ、もう! 仕方なく歩みを進めると、空き教室に人の気配を感じた。 こんな所にいるって事は、どっかのサボリ魔かなんかかな。 と、丁度、隙間から顔が見えた。 サボリって言うか、あれ理玖じゃんか! そうだ。それならそれで、グッドタイミングかも。 「理ー玖ー」 私の呼び掛けに気づいた理玖がこちらを向いた。 「なーに、サボっちゃってんだよ」 「サボリじゃねえよ」