「あー、まあな……」
上の空っぽく返事した理玖が大きな溜め息を吐き、気だるそうに話した。
「多分だけど、兄貴の奴が体育祭の方に出るみたいなんだわ」
へえ。俊先輩、体育祭の方に出るんだ。意外だな。イメージ的に文化祭だと思ったのに。
すると、その言葉を聞いた恭平が、突然突っ込みをいれた。
「おい、先輩、体育祭の方かよ。そりゃ、お前マズイわ」
「大丈夫だとは思うけど、一応な」
どういう事だろ――?
たんなるイベントごとじゃん。大袈裟に考え込むほどの様な事でもなさそうなのに。
「なあ、恭平。先輩が体育祭に出ると何かあるわけ?」

