授業後、騒がしくなった教室の中で、ひときわ明るい顔つきをした恭平が駆け寄ってきた。
そんな恭平に向ける冷ややかな茗の口ぶり。
「おい、お前、人の出る行事ごと勝手に決めてんじゃねえよ――」
「良いじゃん、別に。皆でやった方が楽しいし」
「そりゃまあ、普通に店出すくらいならまだ良しとして、わけの分かんない恋人カフェだぜ?何考えてんだよ、桜御の奴」
「あー。まあ、そこは俺も予想外だったけどさ……」
申し訳なさそうに頭を掻いた恭平は口ごもってしまった。
「ったく。…って、おい、理玖。お前、やけに静かだけど、どうしたんだよ。いつものお前ならこういう事、真っ先に断りそうなくせに」

