「よし、志田は文化祭な」
「ついでにさ、理玖と茗もそうしようぜ。どうせなら、一緒のが良いじゃん?」
「あー、俺は…」
と、茗が話かけた時、桜御先生が素早くオッケーのサインを出した。
そのせいか、茗が恭平を睨んでいる。
茗ってば、体育祭の方に出るつもりだったのかな。
「先生、ところで、文化祭の出し物の方はいつ決めるんですか?」
学級委員の問いかけに、先生が心なしか笑った気がする。
「それは、決めてる」
「えっと、そのー、決めてるって言うのは?委員会議では話し合いだと聞いてますが」
「そんなもん聞き流せ」
「そう言われましても……」
「つべこべ言うな。今年の文化祭は、恋人カフェに決定だっー!!」

