茗と共に歩く高校初日の通学路。 桜並木を進んで行くのは、同じ高校の生徒達、いわば……全員男子! 「茗、私、本当に大丈……」 言い終わるより早く、茗は私の言葉を遮った。 「バカ。"私"。じゃねえだろ」 「あっ。そっか。俺、俺だな。ははっ」 危ない危ない。これからは言葉づかいにも気を付けなきゃ。 「ところで、今日の入学式には、叔母さんが来てくれるんだって?」 「らしいな」 何だかそっけない……。 そんなにこの高校が嫌だったわけ? って、巻き込まれたこっちがどんな気持ちか分かってんの!?