教室に着くと、既にHRは終わっていた。
「美夜、遅かったじゃねえか」
「恭平。おはよ」
と、理玖と目が合った私は、肩に回した恭平の腕をとっさに振りほどいた。
別に悪いことをしてるわけでもないのに、こんな場面を見られると何か大きな勘違いをされそうな気になってしまう。
「お前、寝癖なおすだけだっつってたのに、えらく時間かかったな」
「あー、実は、ここ来る途中、俊先輩に会っちゃってさ」
苦笑いした私を見た理玖が、またかと言う様な表情を浮かべた。
「兄貴の奴、今度は何て?」
「別に何かされたとかそんなんじゃねえよ。ちょっとした話」
「話?美夜と俊先輩が?」
興味深げに聞き返してきた恭平を前に、思わず焦ってしまった。

