「お待たせ、茗」 「おう……」 と、口を開きかけた茗は、睨むように私を見た。 「何?やっぱり変?」 「いや、大丈夫だと思うけど……」 嬉しいような悲しいような。 「だけど、やっぱりもう少し短く切っとくべきだったな。その髪」 そう言って、前髪に触れようとした茗の手を私はベシッと振り払った。 「あんたね、これだけ切るのに私がどれだけ勇気いったか分かってんの?」 「別にあれだけ長かったんだし、後一センチくらい切ったって、そう変わるもんじゃねえだろ」 ムカつくー!!髪は女の命なのよ!!