「やっべー!!マジで汚れてるって」
「どっかで流して来いよ」
「そうだな」
すると、丁度そこに、ジュースを買いに行っていた理玖が戻って来た。
「どうかしたのか?」
「茗が女の子にぶつかって、浴衣が汚れちゃったの。それで、取り合えず、その辺のトイレかどっか行って来るって」
「またハデに汚れたな」
「アイスだしな。軽く流して汚れ取ってくるわ。このままだとベタベタして気持ち悪いし。――おい、美菜…」
手招きする茗を恭平が引き止めた。
「お前、わざわざ美菜ちゃん連れてってどうすんの?どうせ行くのは便所かなんかだろ?連れてっても入れねえよ」
確かに。男子トイレに私が入れるはずないもんね。

