ちょっと!それ、失礼じゃん??
これが本来の私よ。ムスッとした顔に気づいたのか、茗が脇腹をつついた。
「それにしても、まさか美夜が双子だったなんてな。マジでビビった」
そりゃそうでしょうね。私だって急に双子にされて驚いてるんだから。
茗ったら、本当、何言い出すか分かったもんじゃない。
「ところで、美夜の方はどこよ?」
辺りを見渡した恭平は、首を捻り辺りを見渡した。
「美夜の方は、親戚んちに行ってる」
「親戚?」
「普段、美菜は父方の親戚に預けられてるからな」
――と、それを聞いた恭平が、思い出した様に呟いた。
「そういや、アイツ、自分の親は亡くなったって言ってたし。夏休み、特に用ないとか言ってたけど、何か悪い事聞いたかもな……」

