翌日。私がアサヒと散歩に行こうとして、玄関を出た時。

「おはよーさん。」

と昨日の男が出てきた。

「なんでまたあんたはいるの?」

「あのなぁ。俺はお前のために来てやったんだぞ?後俺は戸田玲斗だ。」

「自己紹介ありがと。私は富長由奈。」

なんなんだろ?こいつ。なんでわざわざまたここへ来たの?

「散歩。」

「え?」

「散歩に付き合ってやる。」

何言ってんの?!やーよ!と、言いたかったけど、一瞬見えた赤い顔を見たら可愛くて何も言えなかった。

「わかったわよ。でもどーして?」

「昨日の礼。」

なんだかんだ気にしてたんだね。

「じゃあ行こっか。」

私はそういって朝の寒い晴天の日に犬のアサヒ1匹、猛獣の玲斗1匹連れて散歩へ出かけた。